公共建築の紹介

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国立広島原爆死没者追悼平和祈念館

国立広島原爆死没者追悼平和祈念館

  • 追悼空間スロープ
    追悼空間スロープ
  • 追悼空間
    平和祈念・死没者追悼空間
  • 地下2階ロビー
    地下2階ロビー
  • 光の庭
    光の庭
  • 研修室
    研修室

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発注 国土交通省中国地方整備局
設計監理 国土交通省中国地方整備局営繕部、株式会社丹下健三・都市・建築設計研究所
施工  
建築工事
電気設備工事
機械設備工事
昇降機設備工事
植栽工事
清水・東急特定建設工事共同企業体
株式会社中電工
東芝空調株式会社
三菱電機株式会社
株式会社日比谷アメニス西日本支社
中国企業株式会社
概要  
建築場所
地域地区
用途
敷地面積
建築面積
延べ床面積
階数
構造
広島市中区中島町1番6号
第2種住居地域・準防火地域
博物館
122,100.00㎡(平和記念公園全体)
25.08㎡
3,099.40㎡
地下2階、地上1階
杭基礎、鉄筋コンクリート造
工期 平成11年10月~平成14年3月
南側上空より

南側上空より

設計思想

体験を後代に継承するための施設として、初めて設置されるものである。祈念館は、原爆の投下により多数の尊い生命が奪われた広島及び長崎の地に設置するものとして、これまでの懇談会及び検討会からの提言を踏まえ、「平和祈念・死没者追悼」、「被爆関連資料・情報の収集及び利用」並びに「国際協力及び交流」の3つの機能を持つ施設とする。3つの機能のうち、「平和祈念・死没者追悼」については、両祈念館共通の主たる機能と位置付け、広島では「被爆関連資料・情報の収集及び利用」を、また長崎では「国際協力及び交流」を、それぞれの特徴としながら相互に協力し連携を行う。
建築位置・地上部

世界遺産である原爆ドームを念頭に置いた平和記念公園全体として、人の流れを配慮し、建設位置は広島平和都市記念碑(原爆死没者慰霊碑)の東側で、レストハウス南側の園路を挟んだ三角形をした敷地に建設する。特に記念碑周辺の景観に配慮し、かつ公園全体の雰囲気と調和を図るために、施設の大部分を地中化としている。しかしながら、地中化による施設の分かり難さを解消するため、アプローチ付近を頂点として地中へ入っていく斜めの壁を立ち上げている。またこの立ち上がり壁に開口を設け、施設の設置理念を記した銘文を掲げている。開口部を通して、平和祈念・死没者追悼空間中心部に当たる、ガラスのトップライト(広島に原爆が投下された8時15分を指すモニュメント)と、その下部に水の滴る建設工事で地中より出土した被爆瓦等の敷かれた地上部が見える。

地下1階

エントランスの右側には、団体利用者の「平和学習の場」としての利用や多目的に利用できる研修室があり、左側には平和祈念・死没者追悼空間への入口がある。エントランスの奥には、原爆に関する情報提供・収集できる体験記閲覧室、情報展示コーナーを設置してある。

地下2階

追悼空間水盤この施設の主用途である平和祈念・死没者追悼空間は円筒状の形態としてあり、その周辺にスロープを螺旋状に回してある。このスロープは、時間を現在から過去へ遡るという意図で、反時計回りに降り、平和祈念・死没者追悼空間へと導くように設置してある。この空間の内周壁は広島市の被爆直後の風景を陶板で表現してある。また、空間の中心部には水盤、直上の地上部にはトップライトを設け、水音と希望の光が空間全体に厳かな雰囲気を創り出している。この空間を出たところに、過去から現在へ戻るという意図で「光の庭」を設置し、エスカレーターによって地下1階へと導く。

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