公共建築賞

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第14回の対象となる建築物は、国の機関、地方公共団体又は政府関係機関若しくはこれに準ずる機関が施行した建築物及びその公共性の高い建築物で、平成18年4月から平成22年3月の間に竣工したものです。

広島市民病院

所在地
広島県広島市中区基町7-33
構造
鉄骨鉄筋コンクリート造・鉄骨造・鉄筋コンクリート造
地上11階、地下1階
規模
延べ面積 76,450.81m  
竣工
平成20年3月
表彰対象者
事業者広島市民病院事業局
設計者久米・村田相互設計業務共同企業体
施工者清水・飛鳥・砂原・鴻治建設工事共同企業体

ギャラリー

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概要

広島市立広島市民病院は広島の医療の中心施設であり、都市中心に位置したまま医療を中断せずに、新築、増築、改築を行うことで、これからの医療施設としての公共性を将来にわたり持続的に行うという、現代社会のなかでの公共建築の必要とされる全ての条件が高度に実現している。

使用可能な部分は構造補強、減策などの方法で建築物の構造性能を的確に把握しながら構造補強を行うことで、建設費の節減をめざし、新築部分は現在の最も妥当な構造を採用し、災害に対しての備えを完璧なものとしている。

さらに、これらを結びつける動線の計画の高度な検討によって、明快で患者のプライバシーにも配慮した空間計画を実現するだけでなく、周辺の道路と並行する内部のギャラリーとして市民に開かれた空間は病院空間の今迄の常識を覆すほどの魅力ある都市建築空間が実現されている。

工事計画の検討による病院機能を続けながらの無事故の完成は特筆すべき成果である。


島根あさひ社会復帰促進センター

所在地
島根県浜田市旭町丸原155-5
構造
鉄骨造 一部鉄筋コンクリート造
地上4階、地下1階
規模
延べ面積 114,241.35m  
竣工
平成20年9月
表彰対象者
事業者法務省 島根あさひソーシャルサポート(株)
設計者(株)山下設計
施工者(株)大林組 広島支店

ギャラリー

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概要

社会復帰促進施設の受け入れは地域の人々の議論を呼んだということである。

受け入れることに諸手で賛成する地域はないだろうと考えられるこの種の施設によって過疎化が進む地域の地域おこしをするという点で多くの過疎地域のこれからを考える上でもこの施設が成功をしていることは評価される。

工業用地として造成されたが工場誘致がないままの造成地の活用であるが施設の周囲の住民へのきめ細かい配慮や住民と共同して施設全体を運営して行こうとする方針に地域の住民の理解が建設後多く得られているのは、建築的な配慮としての外観における開口部のデザインとして格子を採用していないことや、暗いイメージを脱却する色彩、さらに住民のための公共施設とのバランスなど多くの建築的配慮に基づいた施設設計と施設運用との相互によって可能となっている。

工期を短縮した工法や民間との管理を可能として空間計画の配慮などが有効に作用している建築群である。


広島市民球場

所在地
広島県広島市南区南蟹屋2-3-1
構造
鉄骨鉄筋コンクリート造・PC造・鉄骨造
地上7階、地下1階
規模
延べ面積 39,524.01m  
竣工
平成21年3月
表彰対象者
事業者広島市
設計者(株)環境デザイン研究所
施工者五洋・増岡・鴻治建設工事共同企業体

ギャラリー

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概要

建設までに紆余曲折があったが、駅に近いこの場所に建設された球場は新たなスポーツ施設の誕生というだけでなく、この地域のこれからの発展を良い意味で方向づける都市施設となっている。

建築的にはプレキャストコンクリート工法によって、同規模の約7割の経済性を実現するだけでなく、鉄骨との組み合わせによって造形的に単調となることを回避し、すぐれた全体的造形性を獲得するという現在の工学技術の最もすぐれた成果を実現している。

さらに屋根のないこの施設は野球が本来もっていた、競技の原風景をよみがえらせると同時にさまざまに工夫された多様な野球観戦を多くの観客に提供している。

特筆すべきは観客席の勾配の巧みさによって、より競技者との一体感のある球場となっていることである。

さらに全体として公園のように地域に開かれ、配置の巧みさによって新幹線からもグラウンドが望める空間構成はあらたな公共性と開かれた施設として評価される。